ミッドサマー 性の儀式。 『ミッドサマー』評価は?ネタバレ感想考察/90年周期の理由?夏至祭の目的は?

ミッドサマー 特集: 【体験レポ】美しく謎めいた“祝祭”に行ってきた 意味不明の食事会、ルーン文字、踊り続ける女たち…一生に一度の体験をあなたに!

ミッドサマー 性の儀式

『ミッドサマー』ネタバレ考察/ペレはダニーが好きだったのか 1つ目の疑問はペレがどういう思いでダニーに接していたかという点です。 ダニーは破局寸前ではあったものの、ペレの友人であるクリスチャンと交際していました。 そんな彼女をペレはどう思っていたのでしょうか。 考察していきましょう。 考えられるのは2つケースです。 ダニーに好意を寄せていた• 「新しい血をもたらす者」または「メイクイーン候補」としてしか見ていない 僕の考察の結論を述べると、 ペレは後者の想いが強かったのではないかと考えます。 考察:ペレはダニーのことを好きだと思える描写はある ペレがダニーに対して好意を寄せていると思えるシーンはいくつもありました。 例えば、クリスチャンたちのたまり場(きっと女を連れ込んでそう…)でのシーンです。 家族を失ったダニーに対して、自分も両親を亡くしたと言って寄り添う姿が描かれました。 ペレにとってみれば家族の死という喪失感を共有できる相手を見つけたワケです。 この共感から好意を抱いても不思議ではありません。 加えて、ホルガ到着後にダニーに似顔のプレゼントをしているシーンもありました。 ダニーがメイクイーンに選ばれるとクリスチャンがいる側でキスをしていましたしね。 ペレはダニーに好意を抱いていたのかなと映画を観ている最中は思いました。 考察:ペレはいつでもホルガ優先の行動をしている ただ、改めてペレの行動をみてみると、彼はホルガ優先で動いている人間です。 そもそもホルガに友人たちを連れてきた理由はネタバレですが以下の2つのみ。 祝祭で必要な外部からの生贄(4人分)を差し出すため• ホルガのコミューン維持を目的とした新しい血を与えるため 幼い頃からホルガという共同体で育ったペレにとってはホルガが全てです。 「ここには本当の家族がいる」と言っていたくらいですからね。 彼の行動は全てホルガに繋がるものであって、そこに個人的な意思はないと思うんです。 ホルガの人々は共同体の維持・繁栄が最優先で、私的な感情はないと思うんですよね。 いわゆる共同体の価値を重んじる共同体主義、ないしは全体主義を持っている気がします。 上記を踏まえると、ペレはダニーに僕らが考える好意は持ってないと考えられますね。 『ミッドサマー』ネタバレ考察/ペレの両親はなぜ死んだのか 2つの目の疑問はペレの両親の死についてです。 これはかなりに気になります。 前述のようにペレは幼い頃に両親を亡くしています。 彼曰く火事が死因のようです。 映画『ミッドサマー』の本編ではペレの両親についてこれ以上の情報はありません。 ただ映画のネタバレですが、祝祭の仕上げは生贄を焼き殺す儀式で終わっているのです。 このことを踏まえるとペレの両親は以下の2つの説が考えられる気がします。 両親はホルガ出身者で生贄に志願して死んだ• 両親はダニーたち同様に儀式に巻き込まれて死んだ それぞれ考察しましょう。 考察:ペレの両親はホルガ出身で生贄になって死んだ説 これは非常にありえる説だと思います。 ペレはホルガ出身ですので、両親もホルガ生まれと考えるのは至って自然です。 あの村で起こる火事は祝祭の総仕上げである生贄を捧げるあの炎しか考えられません。 映画『ミッドサマー』で描かれた祝祭は90年に一度の儀式です。 しかし、毎年小規模な夏至祭が行われている可能性もゼロではありません。 これはメイクイーンの写真の多さから推察できます。 90年に1度のサイクルで女王を選んでいる割に歴代の写真が多すぎるからです。 数十年前の儀式で自ら生贄になったことでペレの両親は死んだのかもしれません。 考察:両親は儀式に巻き込まれて生贄にされて死んだ説 もう一つの説はダニーと同じように儀式に巻き込まれて死んだ説です。 ペレの両親は幼いペレを連れてホルガ出身の友人から祝祭に招待された。 そして恐怖の祝祭を目の当たりにして逃亡を図るも捕まり、生贄として焼かれた。 …というストーリーも想像できなくはないですよね。 ホルガは定期的に外部の人を呼んで生贄や新しい血を入れているワケですし。 ペレの両親がその候補者として知らず知らず祝祭に招かれても不思議ではありません。 この説を後押しするようなペレの台詞もあるんです。 「両親が死んで孤児になった僕を家族のように温かく迎え入れてくれた」 この「孤児になった僕」という表現が気になるんですよね。 両親がホルガの人で生贄になったとして残されたペレを村人は孤児と言うでしょうか。 多分言わないと思います。 ホルガにとって生贄は名誉ある行為。 残された子どものことを「孤児」なんて考えないと思うんですよね。 例えば、「勇気の息子」といった表現で称えると考えます。 でも「ペレは孤児になった僕を温かく迎え入れてくれた」と言っていた。 両親は望んで生贄になっていないことを示唆しているのではないしょうか。 個人的にはペレの両親は祝祭に巻き込まれて死んだ説を推したいですね。 祝祭によって両親を殺されたという過去から自分と同じ境遇の人を生み出したい。 という歪んだ感情を背景にダニー達を誘っていたらスリラー映画的に面白いですからね。 『ミッドサマー』ネタバレ考察/ペレは最終的に警察に捕まるのか ペレはダニーを含め4人の友人をホルガに連れていき結果的に3人を殺しています。 アメリカにいる家族は旅行から戻ってこないことに不審に思い捜索願いを出しますよね。 そうなるとペレはあの後捕まるのでしょうか。 気になる人もいるのではないでしょうか。 ただ僕の考察を述べると、 ペレは捕まらないんだろうなと考えています。 考察:大祝祭を成功させるために用意周到な準備をしていた説 90年に一度の大祝祭で外部から生贄候補を差し出す大役をペレは担っていました。 そう考えるとかなり 用意周到に生贄候補のスカウトの準備をしていた考えるのが自然です。 生贄を差し出した後の始末、ホルガに捜査の手が及ばないような策を考えていたはず。 例えば、遠い異国の地から生贄を連れて来れば警察の捜査も及びにくい。 …という考えからスウェーデンからアメリカに留学したとも考えられます。 捜査を撹乱するため身分を偽って入国している可能性だってゼロではありません。 大役を担っているペレならこれくらいのことやってもおかしくありませんよね…。 実際にストックホルムでの女遊びを提案したマークにペレは村に直行すると言ってました。 今思えば足取りを掴めなくさせて捜査を難航させようとしていたのかもしれません。 考察:スリラー映画的にもペレは捕まらない展開のほうが面白い 加えて、そこまで準備を重ねていたほうが映画的にも面白い気がしますね。 旅行から帰ってこないことを不審に思った友人は ペレの存在にたどり着く。 が、彼のことを大学に問い合わせると「そんな学生はうちにはいない」と言われてしまう。 やっとの思いでたどり着いたペレの自宅アパートはもぬけの殻だった———。 …なんて展開、スリラー系映画で思いっきりありそうじゃありませんか。 ペレのキャラクター的に、そして映画的にペレは捕まらないようにしていた気がしますね。 なんならペレは世界各地で身分を偽り生贄候補のスカウトを行っていたのかもしれません。 以上、映画『ミッドサマー』のネタバレ考察第一弾でした! 『ミッドサマー』より怖い!『へレディタリー 継承』もお勧め ちなみに『ミッドサマー』の監督アリ・アスターは前作でもホラーを作っています。 それがという作品。 あらすじは以下の通り。 グラハム家の祖母・エレンが亡くなった。 娘のアニーは夫・スティーブン、高校生の息子・ピーター、人付き合いが苦手な娘・チャーリーと共に悲しみを乗り越えようとする。 思いっきり超常現象が起きる絶叫系ホラー映画なんですよね。 『ミッドサマー』はカルト集団の恐怖を描いていたので、別の恐怖を描いてるのがわかります。 映画の終盤まで恐怖の罠が張り巡らされているため『ミッドサマー』より絶叫はできます笑 ちなみに、TSUTAYAやGEOといったレンタル屋で400円くらいでレンタル可能です。 「絶叫してみたい」「アリ・アスター監督作品を見たい」という方は観てみてください。 ただお店で借りるのって面倒くさいですよね?家から微妙に遠いと尚更です。 もし同じように思っている方がいたら動画配信サービスで観るのも一つの手かもしれません。 初回登録なら31日間無料で利用でき、課金配信で使えるポイントが600円分もらえます。 『へレディタリー』は550円の課金配信ですが、このポイントを使えばタダで視聴可能です。 スマホからでも簡単に登録できるため1〜2分で視聴できます。 に興味は持ったけど、借りに行くのはダルいという方はお勧め。 U-NEXTでタダで「絶叫系ホラー」を楽しんでみてください。

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町山智浩と宇多丸『ミッドサマー』を語る

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『ミッドサマー』ネタバレ考察/ペレはダニーが好きだったのか 1つ目の疑問はペレがどういう思いでダニーに接していたかという点です。 ダニーは破局寸前ではあったものの、ペレの友人であるクリスチャンと交際していました。 そんな彼女をペレはどう思っていたのでしょうか。 考察していきましょう。 考えられるのは2つケースです。 ダニーに好意を寄せていた• 「新しい血をもたらす者」または「メイクイーン候補」としてしか見ていない 僕の考察の結論を述べると、 ペレは後者の想いが強かったのではないかと考えます。 考察:ペレはダニーのことを好きだと思える描写はある ペレがダニーに対して好意を寄せていると思えるシーンはいくつもありました。 例えば、クリスチャンたちのたまり場(きっと女を連れ込んでそう…)でのシーンです。 家族を失ったダニーに対して、自分も両親を亡くしたと言って寄り添う姿が描かれました。 ペレにとってみれば家族の死という喪失感を共有できる相手を見つけたワケです。 この共感から好意を抱いても不思議ではありません。 加えて、ホルガ到着後にダニーに似顔のプレゼントをしているシーンもありました。 ダニーがメイクイーンに選ばれるとクリスチャンがいる側でキスをしていましたしね。 ペレはダニーに好意を抱いていたのかなと映画を観ている最中は思いました。 考察:ペレはいつでもホルガ優先の行動をしている ただ、改めてペレの行動をみてみると、彼はホルガ優先で動いている人間です。 そもそもホルガに友人たちを連れてきた理由はネタバレですが以下の2つのみ。 祝祭で必要な外部からの生贄(4人分)を差し出すため• ホルガのコミューン維持を目的とした新しい血を与えるため 幼い頃からホルガという共同体で育ったペレにとってはホルガが全てです。 「ここには本当の家族がいる」と言っていたくらいですからね。 彼の行動は全てホルガに繋がるものであって、そこに個人的な意思はないと思うんです。 ホルガの人々は共同体の維持・繁栄が最優先で、私的な感情はないと思うんですよね。 いわゆる共同体の価値を重んじる共同体主義、ないしは全体主義を持っている気がします。 上記を踏まえると、ペレはダニーに僕らが考える好意は持ってないと考えられますね。 『ミッドサマー』ネタバレ考察/ペレの両親はなぜ死んだのか 2つの目の疑問はペレの両親の死についてです。 これはかなりに気になります。 前述のようにペレは幼い頃に両親を亡くしています。 彼曰く火事が死因のようです。 映画『ミッドサマー』の本編ではペレの両親についてこれ以上の情報はありません。 ただ映画のネタバレですが、祝祭の仕上げは生贄を焼き殺す儀式で終わっているのです。 このことを踏まえるとペレの両親は以下の2つの説が考えられる気がします。 両親はホルガ出身者で生贄に志願して死んだ• 両親はダニーたち同様に儀式に巻き込まれて死んだ それぞれ考察しましょう。 考察:ペレの両親はホルガ出身で生贄になって死んだ説 これは非常にありえる説だと思います。 ペレはホルガ出身ですので、両親もホルガ生まれと考えるのは至って自然です。 あの村で起こる火事は祝祭の総仕上げである生贄を捧げるあの炎しか考えられません。 映画『ミッドサマー』で描かれた祝祭は90年に一度の儀式です。 しかし、毎年小規模な夏至祭が行われている可能性もゼロではありません。 これはメイクイーンの写真の多さから推察できます。 90年に1度のサイクルで女王を選んでいる割に歴代の写真が多すぎるからです。 数十年前の儀式で自ら生贄になったことでペレの両親は死んだのかもしれません。 考察:両親は儀式に巻き込まれて生贄にされて死んだ説 もう一つの説はダニーと同じように儀式に巻き込まれて死んだ説です。 ペレの両親は幼いペレを連れてホルガ出身の友人から祝祭に招待された。 そして恐怖の祝祭を目の当たりにして逃亡を図るも捕まり、生贄として焼かれた。 …というストーリーも想像できなくはないですよね。 ホルガは定期的に外部の人を呼んで生贄や新しい血を入れているワケですし。 ペレの両親がその候補者として知らず知らず祝祭に招かれても不思議ではありません。 この説を後押しするようなペレの台詞もあるんです。 「両親が死んで孤児になった僕を家族のように温かく迎え入れてくれた」 この「孤児になった僕」という表現が気になるんですよね。 両親がホルガの人で生贄になったとして残されたペレを村人は孤児と言うでしょうか。 多分言わないと思います。 ホルガにとって生贄は名誉ある行為。 残された子どものことを「孤児」なんて考えないと思うんですよね。 例えば、「勇気の息子」といった表現で称えると考えます。 でも「ペレは孤児になった僕を温かく迎え入れてくれた」と言っていた。 両親は望んで生贄になっていないことを示唆しているのではないしょうか。 個人的にはペレの両親は祝祭に巻き込まれて死んだ説を推したいですね。 祝祭によって両親を殺されたという過去から自分と同じ境遇の人を生み出したい。 という歪んだ感情を背景にダニー達を誘っていたらスリラー映画的に面白いですからね。 『ミッドサマー』ネタバレ考察/ペレは最終的に警察に捕まるのか ペレはダニーを含め4人の友人をホルガに連れていき結果的に3人を殺しています。 アメリカにいる家族は旅行から戻ってこないことに不審に思い捜索願いを出しますよね。 そうなるとペレはあの後捕まるのでしょうか。 気になる人もいるのではないでしょうか。 ただ僕の考察を述べると、 ペレは捕まらないんだろうなと考えています。 考察:大祝祭を成功させるために用意周到な準備をしていた説 90年に一度の大祝祭で外部から生贄候補を差し出す大役をペレは担っていました。 そう考えるとかなり 用意周到に生贄候補のスカウトの準備をしていた考えるのが自然です。 生贄を差し出した後の始末、ホルガに捜査の手が及ばないような策を考えていたはず。 例えば、遠い異国の地から生贄を連れて来れば警察の捜査も及びにくい。 …という考えからスウェーデンからアメリカに留学したとも考えられます。 捜査を撹乱するため身分を偽って入国している可能性だってゼロではありません。 大役を担っているペレならこれくらいのことやってもおかしくありませんよね…。 実際にストックホルムでの女遊びを提案したマークにペレは村に直行すると言ってました。 今思えば足取りを掴めなくさせて捜査を難航させようとしていたのかもしれません。 考察:スリラー映画的にもペレは捕まらない展開のほうが面白い 加えて、そこまで準備を重ねていたほうが映画的にも面白い気がしますね。 旅行から帰ってこないことを不審に思った友人は ペレの存在にたどり着く。 が、彼のことを大学に問い合わせると「そんな学生はうちにはいない」と言われてしまう。 やっとの思いでたどり着いたペレの自宅アパートはもぬけの殻だった———。 …なんて展開、スリラー系映画で思いっきりありそうじゃありませんか。 ペレのキャラクター的に、そして映画的にペレは捕まらないようにしていた気がしますね。 なんならペレは世界各地で身分を偽り生贄候補のスカウトを行っていたのかもしれません。 以上、映画『ミッドサマー』のネタバレ考察第一弾でした! 『ミッドサマー』より怖い!『へレディタリー 継承』もお勧め ちなみに『ミッドサマー』の監督アリ・アスターは前作でもホラーを作っています。 それがという作品。 あらすじは以下の通り。 グラハム家の祖母・エレンが亡くなった。 娘のアニーは夫・スティーブン、高校生の息子・ピーター、人付き合いが苦手な娘・チャーリーと共に悲しみを乗り越えようとする。 思いっきり超常現象が起きる絶叫系ホラー映画なんですよね。 『ミッドサマー』はカルト集団の恐怖を描いていたので、別の恐怖を描いてるのがわかります。 映画の終盤まで恐怖の罠が張り巡らされているため『ミッドサマー』より絶叫はできます笑 ちなみに、TSUTAYAやGEOといったレンタル屋で400円くらいでレンタル可能です。 「絶叫してみたい」「アリ・アスター監督作品を見たい」という方は観てみてください。 ただお店で借りるのって面倒くさいですよね?家から微妙に遠いと尚更です。 もし同じように思っている方がいたら動画配信サービスで観るのも一つの手かもしれません。 初回登録なら31日間無料で利用でき、課金配信で使えるポイントが600円分もらえます。 『へレディタリー』は550円の課金配信ですが、このポイントを使えばタダで視聴可能です。 スマホからでも簡単に登録できるため1〜2分で視聴できます。 に興味は持ったけど、借りに行くのはダルいという方はお勧め。 U-NEXTでタダで「絶叫系ホラー」を楽しんでみてください。

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映画「ミッドサマー」ネタバレとあらすじ、結末と感想(最新情報!)

ミッドサマー 性の儀式

監督の 『ミッドサマー (原題:MIDSOMMAR) 』を鑑賞しました。 観終わった今はとにかく「スゴいものを見たな」という感じ。 今回は ネタバレありで 『ミッドサマー』の感想を書いていきます。 未見の方はブラウザバック推奨。 セリフの引用などはうろ覚えなのでニュアンスです。 美しい花々が咲き乱れ、太陽が沈まないその村は、優しい住人が陽気に歌い踊る楽園のように思えた。 しかし、次第に不穏な空気が漂い始め、ダニーの心はかき乱されていく。 妄想、トラウマ、不安、恐怖……それは想像を絶する悪夢の始まりだった。 ホルガは太陽をとして崇める文化であるようだ。 しかし、1人、また1人と仲間たちが消えていき……? もう、この公式サイトて怖い。 よく見てほしい。 見えなければ画面を拡大してほしい。 サイト全体に砂嵐がかかっている。 なんなんだ、このサイトは……。 言いようのない気持ち悪さに襲われる。 映画の総じた印象としては、頑張ってR15にとどめたんだなという感じ。 エロ、グロ、ドラッグ、カルト、全部入ってます。 なかでも強烈だったのはエロ。 シーン自体は長くないけど一番ショッキングだったかもしれない。 ダニーの恋人クリスチャンは、ホルガの一員であるの少女・マヤに誘惑される。 ホルガには生殖行為に対して厳格な規定があるようで、族長的な人に承認された男女でなければセックスを許されない。 クリスチャンは言われる。 「あなたとマヤのセックスを許可します。 あなたは的にも理想の相手だわ」 そしてなんやかんやあってクリスチャンとマヤはまじでヤる。 といっても、この前に飲まされた謎のお茶と嗅がされた謎のお香によって、このときのクリスチャンは正気ではないのだが。 このときの画面がもう……すごかった。 2人がヤッているところを、全裸の成人女性十数人が取り囲んで、なんか不気味な歌を歌っている。 たぶん、孕みやすくなる儀式かまじないみたいなものだろう。 女の陰部は丸出しでも大丈夫で、セックス時の結合部がダメなのは当然いいとして、暗いところのちんちんは大丈夫で、明るいところのちんちんはダメってよくわからん。。 グロは個人的にはそうでもないかなと思った。 飛び降りて死んだおじいさんおばあさんの死体とか、神への生贄とするために飾り付けられた死体は、ショッキングな見た目ではあるが、明らかな「人形」感があるからそんなに怖くもなかった。 生贄とされる死体は、木や花を植えられるなどして飾り付けられている。 ここで『』の標本事件を思い出した。 あれをクリアした人にとっては『ミッドサマー』の死体は楽勝。 いや、でも人間に熊の生皮を被せるのはしっかり驚いた。 「あああ!その発想はなかった!」って思わず言ってしまったよ……その発想はなかった。 血もほとんど出ないからでもない。 ドミネーターのほうがグロとしては強烈。 「ホルガ」について 『ミッドサマー』で大きなテーマとなっている架空の共同体「ホルガ」。 ホルガは、人間の生と死について確固とした考えをもっている。 その基本は、人間の一生を四季としてとらえていること。 ・子供時代は「春」 ・青年期は「夏」で旅に出る ・大人は「秋」で労働をする ・老年期(~72歳)は「冬」 そしてカから来た彼らのひとりは聞く。 「72歳を過ぎたらどうなる?」と。 ホルガの人たちはその問いに答えを濁す。 そこで大体わかるだろう!と。 察しが悪いやつらだなあ! その後、彼らはホルガの「儀式」を目の当たりにすることになる。 72歳を迎えた2人の老人が、崖から飛び降りてするのである。 うち、おばあさんはすんなり死ぬことができったが、おじいさんはそうはいかなかった。 足を骨折したのみで死ぬことができなかったのである。 そのときのホルガの人々のブーイングときたら……。 仕方がないから、係の者が長いハンマーを取り出しておじいさんを殴り、殺すのである。 ちなみにこのおじいちゃん()が『ベニスに死す』のあの美少年だと知ってびっくり。 セーラー服の少年おいしいもぐもぐ。 そういえば『ミッドサマー』でもどこか高貴な雰囲気があった。 あまりに衝撃的な光景に、取り乱すカからのご一行。 彼らに、ホルガの女性は改めて説明する。 「ここでは72歳になると、次の世代へ命を譲るのよ。 そして次に生まれた子どもに、彼ら(した老人ら) と同じ名前を付けるの」 冬が終われば、また春がくる。 次の春を迎えるために、72歳を過ぎたホルガの者はよろこんで命を捧げる。 また別の話。 論文を書くために、カ人の一人は質問する。 「ここは小さい共同体です。 近親相姦の心配はないのですか?」 ホルガの男性は説明する。 「ここでは意図的に近親交配をして、聖なる力をもつ者をつくり出しているんだ。 しかし外部からの血も混ぜてバランスをとっている」 ここでもまた、察しの悪いやつらだなあ!と思うのである。 なぜなら、彼らカ人こそがホルガが求めている「外部の血」なのだから。 そのために、マヤに誘惑されたクリスチャンが「種」を採られてしまうのだ。 しかし、この共同体にはどうも違和感を覚えるところが多い。 彼らホルガは「自然と調和する」といいながら、自然の理に反することばかりしている。 、意図的な近親交配、ドラッグでトリップする、など……。 彼らはそのすべての行為を「」によって意味付けしている。 先述のように、は「次の世代へ命を譲る」ため、近親交配は「聖なる力をもつ者をつくり出す」ため、トリップは「自然と一体化する」ため……。 明らかに矛盾した行動であっても、上手いことばで言ってしまえばどうとでもとらえられる。 正当化の怖さを感じた。 また、この共同体は皆が一になることを絶対的な善としている。 ホルガの者は 「ここの者はみんな家族だ」という。 当然のこととして「四季」に沿った生き方をする。 女王となったダニーが耐え切れず泣き出したときは、他の女たちも協調するように、こぞって泣き、咽ぶ。 そしてその泣き声すらも最後にはぴったりと合っていく。 これも物凄い光景であった。 つまりここでは多様性が皆無である。 多様性という概念すらないのだと思う。 人種のるつぼたるカからここを訪れた彼らにとっては、なるほど理解の範疇を超えていたはずである。 伏線について ダニーたちは、現地でサイモンとコニーというイギリス人のルと合流する。 その2人も当たり前に死ぬ。 というか最終的にはダニー以外全員死ぬ。 サイモンは鳥小屋の中で床と平行になるように吊るされ、生きたまま内臓を鳥たちにつつかれている。 これは神話に登場する神「プロメテウス」がモデルか? プロメテウスは人間に火の概念を教え、人間は武器を作り戦争をするようになった。 それに起こったゼウスはプロメテウスを山に磔にして、生きたまま鳥に内臓をつつかれるという苦行を課す。 ホルガで最終的に生贄に選ばれた9人は、「聖堂のような場所」で火に包まれて死ぬ、というか生贄としての役目を果たす。 プロメテウスを模し、「火」という伏線をすでに仕込んでいたのかもしれない。 また、ホルガに着いたばかりの頃「これはラブストーリーだよ」と教えられた絵。 女性が陰毛を剃っているコマがあるが、実際にクリスチャンはマヤの陰毛を食べさせられる。 この絵はのちのクリスチャンの行く末を描いていたのである。 『ミッドサマー』にはこういう伏線がたくさん仕込まれていて、それを考えるのも楽しい。 とくに絵はとっても重要で、のちの展開を物語っているものが多い。 ディズニーリゾートなんかでよく見られる手法だと思う。 つまり、アトションのスタンバイエリアに壁画やオブジェなどがあり、アトションのストーリーを予測できるものが多い。 、……。 なお、公式サイトには「観た人限定 完全解析ページ」というコーナーがあり、かなり詳細に考察されていて読み応えがある。 ここでは『ミッドサマー』を2回鑑賞することが推奨されている。 絶妙な気持ち悪さが画面を支配する ホルガに車で向かうシーン、カメラが上から車を追い越し、画面全体が逆さまになる。 まるで、彼らがこれから向かう世界は、今までの世界とはまったくあべこべである、とでも言いたげな。 こんな映像は初めて見た。 まさに「映像体験」としか言い得ないだろう。 さらに、ラストにいくにつれて画面に歪んだエフェクトがかけられていく。 とくにダニーが女王に選ばれた直後の食事シーンでは、肉がゆらゆら動いている。 また、このときダニーの頭にかぶせられたでかい花冠の、右眼のすぐ上にある花。 じつはよく見ると花蕊が開いたり閉じたりしていて、これがまた最高に気持ち悪い。 動くはずのないものが動いているのである。 まるで幻覚を見ているかのように。 これはたぶん、あの謎のお茶を飲んで彼らがラリってるからなのだと思う。 この揺らぎはたしかに気持ち悪いんだけど、なぜか同時に心地よさも覚える。 なんとも不思議だった。 その心地よさこそが怖かった。 観終わったときのわたしは本当に、なぜか清々しい気持ちになっていたのだ。 『ミッドサマー』という映画に洗脳されてしまった、とわたしは思った。 ダニーは最後、燃え続ける聖堂と生贄たちを見ながら微笑みを見せ、ホルガを受け入れたように見える。 それと同じようにわたしも、この奇妙な世界を受け入れてしまったのである。 殺人やグロテスクな死体よりなにより、その事実が一番怖かった。 「お前たちは狂ってるよ」と。 だが、彼らにとってはあれが「普通」で、彼らから見たらわたしたちが「異常」なのだ。 何をもって普通といえるのか。 それは神のみぞ知るところでしかない。 所詮わたしたちは、生まれた瞬間からの環境による「教育」によって刷り込まれた「常識」という色眼鏡を通してしか、世界を見られないのである。 いわく、「常識とは18歳までに集めた偏見のコレクションである」。 そして、「生きる」とは何なのか。 彼らは72歳を超えると「次の世代へ命を譲る」が、これが正しくないことだと、いったい誰が断定できようか? ちなみに、これは突き詰めれば「輪廻転生」の考え方にもつながる。 つまり仏教の色が濃い日本にとって、ホルガの思想はまったく他人事ではないはずなのだ。 テレビアニメ『バビロン』において、正崎善は言った。 「『善』とは続くことである。 そのとき、ホルガの思考を否定できる権利はわたしたちにはないのかもしれない。 なお予定は未定。

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